Stout!!!

なんとなく 音楽 とか お笑い とか 日常 をつらつらと。

Mother


小さい頃からあたしは将来とか近い未来、自分の未来を想像するのが苦手だ。
小学生の頃から明日すら想像できない子だった。
みんなが近い未来のビジョンを嬉々として語るのがわからなかった。
こうしたいとは思ってもこうしてる自分を描けない。
来年を生きてる自分を描くのも苦手だった。
だから環境の変化も苦手だし、夢を語るのも苦手。
節目節目が苦手で
溶け込んでしまえば何もないのだけれど、溶け込むまでが怖かった。
それは今でも怖い。
新しい世界が怖い。

最近のあたしは大人になって自分からいろんな世界に踏み出して
新しいものに触れることが楽しいと思えるようになったと思ってた。
でもやっぱり気のせいだった。
そしてわかった。
新しいものが怖いんじゃなくって
それまで当たり前だったものが当たり前じゃなくなること、
そばにあったものを失うのが怖いんだ。
新しいものに触れて、だいじなものが増えるほどそれを失う怖さが増えてって、どうしたらいいかわからなくなってたんだ。

広く浅くなんて無理だ。
ひとつひとつを大事にしたくって、ひとつひとつが大事すぎるから怖いんだ。
頭では計算高くいろいろ仕向けて、繋がりを切ったり、それがうまくいくように言葉や行動を選んだりしてるけど心がついていかない。
それは当たり前、だってほんとは自分の周りのものを失いたくないから。

変わらないものなんてない。
明日は明日。同じものはなくって、同じ日は続かない。
それがわかってるから明日がくるのが怖いんだよ。
それが積み重なって、未来が見えないんだな。

小さい頃から何かを捨てるのが嫌で、
手放すことが嫌で、変わることが怖かった。
実感を持って未来を描けないことが駄目なんだって思ってた。
あたしは長く生きられないのかなとかまで思ったことすらあるけど
そーゆーことじゃないんだよね。
あたしにとっては今手に持ってるものを大事にしたいってゆーのでいつもいっぱいいっぱいだったってこと。
なんだ、簡単に答えが出た。